ガレージ兼物置の一部を壁で区切り、DIYで「男の隠れ家」を作りました。隠れ家といっても直ぐに見つかってしまうので、男の遊び部屋と言った方がお似合いでしょうか。
リフォーム前は元織物工場の後をガレージとして使っていたので、土壁むき出しの殺伐とした場所でした。
このガレージの一部に壁を作り6畳程の小部屋を作ります。
まずは小部屋の予定場所の荷物を移動し、土壁の補修です。
築50年以上の建物なので壁もかなり劣化してボロボロです。
珪藻土の土壁を塗る予定なのでアク止めシーラーを塗り下準備をします。
アク止めシーラーはホームセンターで1リットル2,000円程で売っています。
塗る場所にはマスキングテープを貼り、余分な場所に付かないようにします。
アク止めシーラーがよく乾いたら次に下地作りです。
私が使用したのは「大和しっくいアンダーコート」ですが、こちらにもアク防止効果があるようなので、初めのアク抜きシーラーは不要だったかも知れません。
しっくいアンダーコートを塗ったら、荒壁のボロボロ感が無くなり、上塗りが綺麗に付きそうになりました。
どんな事でも下準備というのが大切ですね。
私は、上塗りには「フィニッシュワン」という、練り込み済みの珪藻土を使いました。
練り込み済の珪藻土は、水で練る手間も無く、蓋を開けたら直ぐに使えるのでとても便利です。また、一番塗りやすい固さに練ってあるので、壁塗り初心者にも簡単に扱えます。ただし、余り長期間置いておくと水分が分離するので、届いたら早く使い切ることが必要のようです。
珪藻土のメーカーは色々ありますが、どのメーカーの物でも価格・塗りやすさ等ほぼ同じです。
練り込み済珪藻土の通販はこちらから。
色はベージュを選びました。コテの塗り方は色々ありますが、塗れたようにして塗りました。
いかにも素人が塗った感がそれなりにDIYのイイ味がでます。
もちろん塗る前はちゃんとマスキングをして、余分な所に珪藻土が付かないようにします。マスキングテープは珪藻土が乾く前に出来るだけ早く取った方が綺麗に仕上がります。
作業の説明が前後しますが、土壁以外の天井と仕切り壁には羽目板を使用しました。
使用した羽目板は、北欧産のレッドパインです。節目が多くワイルドな感じが珪藻土の土壁とよくマッチします。
羽目板は必要な長さに切り、溝の部分を止めながらハメ合わせてゆくだけなので、これもDIYにはうってつけの素材です。
羽目板止めには専用のガンがあるようですが、道具が無いので私は極細のビスと極細専用のドライバーを使って止めました。専用のガンがあれば別ですが釘を金づちで打つのはダメです。下手に打つと溝を潰してしまいます。
私は通販で、レッドパイン専門店のBグレードの物を使いました。
パインの羽目板にはグレードがあり、Bグレードは安いですが、割れや欠けのある物が含まれており、結局u当たりの単価は同じようなものになってしまいます。
レッドパインの通販はこちらから
天井と土壁が仕上がりました。
部屋への入り口は、ガレージから外へと、小部屋から外へと、どちらからでも出れるように既存の引き戸の真ん中に付けるようにしました。
普通では考ない位置ですが、自分の思い通りになるのがDIYのイイところですね。
部屋への入り口もドアではなくレール吊り式の引き戸にしました。
ドンと当たらないようにクッション付きのレールシステムにしました。引き始めはかなり重いですが静に閉まります。
これも通販で購入しましたが、片開きのレールと吊り金具で1万円前後します。
レールと吊り金具の通販はこちらで選びました。
画像には戸も載っていますが、レールと吊り金具だけの価格です
戸は別途3万円程かかりました。
部屋の仕切り壁の基礎です。
コンクリート土間にアンカーボルトを打ってブロックを並べました。ブロックはこげ茶の塗料を塗りました。
柱材はホームセンターで購入しました。
外側はべニアのサイズに合わせて骨組みを入れていきます。
中側は羽目板に合わせて骨組みを入れます。
仕切りが出来てだいぶ部屋らしくなってきました。
べニア合板は5.5ミリ厚の物を使用しました。
外側の壁が完成です。
べニア合板には色を塗りました。もちろんアク止めシーラーを塗ってから上塗りしてあります。
ビビットなアメリカンカラーが最高です。(^^)/
室内側の羽目板張です。
極細ビスで止めてゆきます。
土足で入れる部屋を想定しているので、土間でもよかったのですが、落ち着きを出すため低い床を作りました。
コンパネを張ってからその上に床材を貼ります。
玄関にあたる場所にはブリックタイルを敷きました。
床材は土足使用のため、初めから傷のあるようなアンティークなデザインの物を選びました。
羽目板から比べるとかなり高価な物になりましたが、好みに合った物には金は惜しめません。
←フローリング材はこちらの物を使用しました。
張り終わった床材に色付きの防腐剤を塗って完成です。
この部屋を作ったきっかけは薪ストーブのある生活に憧れてですが、母屋には設置する場所が無く、仕方なくこの場所になり、部屋を作ったというわけです。
DIYで薪ストーブ設置のページはこちらから↓
部屋が出来上がったら趣味の小道具などをレイアウトして、男の遊び部屋の完成です。
生活感を排除して非日常的な雰囲気にしました。
ナチュラルな質感が漂うイメージ通りの部屋になりました。
アバウトですが、薪ストーブ関係に約30万円、木材、羽目板、床材、珪藻土などに45万円、引き戸に5万円、そして単体で一番金のかかった出窓に30万円の合計約110万円でした。少し心残りは出窓です。DIYで作れば10万以内でもっと雰囲気の合った物を作れたかも知れませんが、部屋を工事したのが冬だったので、取り外した窓を一日でも早く塞ぎたかったので、ここだけは業者に既成の物を頼みました。
ストーブで薪を燃やしながら冬の夜長をまったりと過ごすのが楽しみです。
追記
大好きな植物達に囲まれて、薪ストーブの炎を眺めながらまったりとした時間を過ごしています。DIYで頑張って作った甲斐がありました。(^^)/
薪ストーブの炎の揺らめきと癒し系の音楽で、安らぎを感じる動画を作りました。是非ご覧ください。