冬の花
ヒガンバナ科スイセン属の品種の一つで、ニホンズイセンと名は付いているが、中近東から地中海沿岸の原産で、日本全土で観賞用として栽培され、一部が野生化して海岸沿いや砂浜に群生しているのを見かけます。
春の花のイメージもあるスイセンだが、野生化したニホンズイセンは1月に入ると花茎を長く伸ばし白色の花を次々と咲かせます。
花は茎から横方向に伸ばした筒部の先に6枚の花被片があり、中央には黄色のさかずき状の副花冠あります。
球根性の多年草で、鱗茎から長さ20〜30cmの扁平で線形葉を数枚出し、中央から花茎を伸ばします。ニホンズイセンの花には芳香があり、清々しい香りを漂わせます。
スイセンは茎葉・球根など全草が有毒で食べると中毒症状を引き起こしますが、球根は古くから、腫れ物や肩こりなどの薬として、すりおろして患部に直接塗布して使用されてきました。
八重咲のニホンズイセン
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