9月の花
名前の通り彼岸の頃に花を咲かす彼岸花は、中国原産の帰化植物で、花が終わりしばらくして葉が伸びて、翌年の初夏に枯れるという、多年草としては珍しいライフサイクルを持った植物です。
地下の鱗茎に強い毒性を持った有毒植物ですが、昔は救荒作物として飢饉の時、鱗茎のデンプンを毒抜きをして食べていたそうです。
また有毒物質を持った鱗茎の特性を生かして、田畑の畦にモグラやネズミ除けとしても植えられる事もあります。
別名の曼珠沙華はよく知られていますが、他にも地方名の多い花で、「死人花」や「地獄花」「幽霊花」「墓花」など、少し不吉な別名が多いです。
毒々しく不吉なイメージの花ですが、咲く場所によっては美しく感じられます。
海辺に咲く彼岸花は海の青と真っ赤な花色のコントラストが綺麗ですし、田んぼの畦に額縁の様に植えられた彼岸花は、黄金の稲穂を際立たせ絵画のような風景を作り出します。
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