春の花
野原や林道沿いの湿った草地に自生するバラ科キジムシロ属の多年草で、4月〜6月頃、草むらから顔を出すように5弁の黄色い花を咲かせます。
茎は走出枝となり地を這って広がり、葉は3出複葉、長い葉柄があり基部に托葉がある。小葉は黄緑色で先が丸く葉縁は重鋸歯となる事が多い。
よく似た花にヤブヘビイチゴがあるが、こちらは葉も花も実もヘビイチゴに比べるとやや大柄で、葉の色が濃く葉先がやや尖ります。ヤブヘビイチゴは花期が過ぎても散発的に花を咲かせ、花と果実を同時に見ることもあり、また果実の表面は平滑で艶があります。
果実は出来ないが、ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの雑種で両種の中間的な形質を持ったアイノコヘビイチゴもあるのでとてもややこしい植物です。
赤い実は毒々しいが無毒で食べても体に害はありません。味はほとんど無く、もそもそとした食感で美味しくないので好んで食べることはしません。
名前の由来は、ヘビが食べる、ヘビがいそうな場所に生える、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙う、など諸説ありますが実際にはヘビはイチゴを食べないそうです。
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