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ハマボウフウ(浜防風) セリ科 多年草


 初夏の花
ハマボウフウ

 海岸の砂地に自生する海岸性の多年草で、セリ科ハマボウフウ属の被子植物です。5月から7月頃、花茎が立ち上がり、白色のカリフラワーの様な花を咲かせます。

ハマボウフウ

 花は複散形花序の小さな花の集まりで、大きさは30p程になるものもあり、一見、間が伸びたカリフラワーかと思わせます。
そんなわけでもありませんが、ハマボウフウは八百屋の店先に高級野菜として売られていたことから、八百屋防風の別名もあります。

ハマボウフウ

 葉は1-2回3出複葉で、小葉は楕円形。葉の表面にはクチクラ層が発達していて、肉厚で艶があります。花期以外は低く地を這うように成長し、根はゴボウに似て非常に長く地中深く伸びています。

 古くから食用として利用されており、新芽は酢味噌和えや天ぷら、刺身のつま等に利用されてきました。また、根は漢方では「北沙参」と呼ばれ、去痰、解熱、鎮咳薬などとして用いられています。

浜防風

 かつては各地の海岸で見られた植物だが、近年著しく自生地が減少している。原因としては河川の改修などで海岸への砂の供給が減少したことや、糖尿病に効果があるなどの俗説が広まり乱獲されたことが考えられています。

ハマボウフウ

 ハマボウフウの花は、雄性期と雌性期をもつ雄雌異熟成で、花の初期は雄性期、後期は雌性期、その後、薄緑の実を付けて次第に赤紫の球状の果実へと変わっていきます。

ハマボウフウ




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